避妊

当院では、複数の避妊方法を提案しています。

  • 低用量ピル(経口避妊薬)
  • ミニピル(スリンダ錠)
  • ミレーナ
  • 緊急避妊薬

それぞれ、使用目的や服用方法が異なります。

避妊目的のピル処方について

当院では、避妊を目的としたピルの処方を行っています。
ピルにはいくつかの種類がありますが、当院で取り扱っているのは、以下の2種類です。

  • 低用量ピル(経口避妊薬)
  • 緊急避妊ピル(アフターピル)

それぞれ、使用目的や服用方法が異なります。

低用量ピル(経口避妊薬)

低用量ピルとは

女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。
この2つを組み合わせた薬が、低用量ピル(経口避妊薬)です。
適切に服用することで、非常に高い避妊効果が得られます。

低用量ピルの特徴とメリット

低用量ピルには、以下のような利点があります。

  • 女性が主体となって避妊できる
  • 正しく服用すれば、高い避妊効果が期待できる
  • 月経痛の軽減
  • 子宮内膜症の症状改善
  • 子宮体がん・卵巣がんの発症リスク低下

このため、避妊以外の目的で処方されることもあります。

低用量ピルの安全性について

ピルは、ホルモン量によって高用量・中用量・低用量に分類されます。
ホルモン量が多いほど副作用のリスクが高くなるため、必要最小限のホルモン量で避妊効果を保つよう調整されたものが低用量ピルです。

服用方法と避妊効果

  • 1日1錠を、できるだけ同じ時間帯に服用します
  • 月経初日から服用を開始した場合、その日から高い避妊効果が期待できます
  • 月経初日以外から開始した場合は、7日間連続服用後の8日目以降から避妊効果が安定します

ピルの種類

  • 21日服用+7日休薬タイプ
  • 21日服用+7日間は偽薬を服用し、毎日飲み続けるタイプ

飲み忘れた場合

  • 1〜2日以内であれば、気づいた時点で服用し、以降は通常通り服用します
  • 3日以上連続して飲み忘れた場合は、避妊効果が低下します

この場合は、

  • 気づいた時点で1錠服用
  • その後7日間連続服用

を行い、その間の性行為では他の避妊方法(コンドームなど)を併用してください。

副作用について

服用開始後1〜2週間は、以下のような症状がみられることがあります。

  • 不正出血
  • 頭痛
  • 吐き気
  • めまい

多くは、服用を続けるうちに軽快します。
低用量ピルはホルモン剤のため、まれに血栓症や心筋梗塞のリスクがあります。
長期服用の場合は、定期的な診察や検査を行います。

低用量ピルを服用できない方

以下に該当する方は、低用量ピルを使用できません。

  • 50歳以上、または閉経後の方
  • 喫煙されている方
  • 妊娠中・授乳中の方
  • 血栓症・心筋梗塞の既往がある方
  • 高血圧が薬でコントロールできていない方
  • 乳がん・子宮がんの治療中または既往がある方
  • 重度の肝疾患・腎疾患・心疾患・肺疾患がある方
  • 高度肥満の方
  • その他、医師がリスクが高いと判断した場合

ミニピルとは

プロゲステロン単独のホルモン剤です。低用量ピルに比べて、飲み始めは避妊効果がやや落ちますが、エストロゲンを含まないため血栓症リスクが低く、授乳中や40歳以上、喫煙者でも服用可能な避妊薬です。
服用方法は低用量ピルと同じです。飲み忘れや内服時間のずれにより、避妊効果が低下する可能性があります。
副作用、不正出血の頻度が低用量ピルに比べて高いと、報告されています。

ミレーナ(IUS:子宮内黄体ホルモン放出システム)

ミレーナは、子宮内に留置するT字型の避妊・治療用器具(IUS)で、最長5年間効果が持続します。黄体ホルモンを持続的に放出することで子宮内膜を薄く保ち、低用量ピルよりも高い避妊効果があり、過多月経や月経困難症の治療に有効です。

緊急避妊ピル(アフターピル)

緊急避妊ピルとは

避妊をしなかった、または

  • コンドームが破れた
  • 性的被害にあった

など、望まない妊娠の可能性がある場合に使用するのが、緊急避妊ピルです。
当院では、レボノルゲストレル錠を使用しています。

服用方法と効果

早期に飲むほど避妊効果は高く、72時間以内の平均妊娠阻止率は、約85%とされています。
妊娠成立していても生理に似た出血が起こることもあるため、出血の有無にかかわらず、内服から3週間後に妊娠検査を行ってください。

副作用について

ほとんどの方は問題なく服用できます。まれに下記症状の報告があります。

  • 吐き気・嘔吐
  • 下腹部痛
  • 頭痛
  • 倦怠感
  • 不正出血

多くは、一時的な症状です。
なお、緊急避妊ピルを服用後に妊娠・出産した場合でも、胎児への影響が報告された例は、現在のところありません。

不安なことはご相談ください

避妊やピルについては、「副作用が心配」「どちらを選べばいいかわからない」と感じる方も少なくありません。
一人ひとりの状況に合わせて、丁寧にご説明します。
不安や疑問があれば、お気軽にご相談ください。